makichang2525’s blog

アラサーBBAの何気ない日常を綴っています(^^)

「火花」 映画紹介

 

 

 

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが書いた「火花」という小説を実写映画化した作品。火花は第153回芥川賞を受賞している。2017年公開。

上映時間:121分

監督:板尾創路

出演:菅田将暉・桐谷健太・木村文乃

オススメ度:★★☆☆☆

 

駆け出しのお笑い芸人、徳永(菅田将暉)は地方のイベントで

先輩の神谷(桐谷健太)に出会う。徳永は神谷を慕い連絡を取り合うようになる。

東京で活動する徳永と大阪で活動していた神谷。

神谷が東京に出てきたことで数年ぶりに二人は会う。

徳永を取り巻く環境やお笑い芸人という世界の厳しさをシビアに描いた作品。

 

 

 

 

    ~あらすじ~

 

 

 

地方のイベントで漫才をするが不良にヤジをとばされ

腹を立てる徳永(菅田将暉)。

その次の出番だった神谷(桐谷健太)が

「カタキとったるわ」とステージに上がると

奇想天外な行動で不良に暴言を吐きケンカになる。

 

そんな神谷に憧れ、面白いと思った徳永は神谷を慕うようになる。

徳永は東京、神谷は大阪と活動拠点の違った二人だが、

神谷が東京進出することで二人は再開する。

 

お互い「有名になりたいなぁ」と言うが

仕事はなく小さな劇場のオーディションや

コントバトルに出るばかりの二人。

 

神谷は真樹(木村文乃)という女性のアパートに転がり込んでいて、

徳永も度々そのアパートで食事を共にするようになる。

真樹に惹かれていく徳永だが、

先輩の彼女だと思っているため気持ちにブレーキをかける。

 

少しテレビに出た徳永はその年学園祭の仕事も入る。

しかしそれは一時のブームだと本人たちは知っている。

神谷は相変わらず自分が面白いと思うことに忠実なため、

大きな仕事はなかった。

 

そんな時真樹に彼氏ができて

アパートを出ていかなきゃいけなくなった神谷。

アパートには男がいるから一人では行きづらいと、

徳永を呼び出す。

そこで真樹が神谷の彼女じゃなかったことを知る。

二人でアパートに行き荷物を運び出す。

 

その後少しづつテレビの仕事も入ってきた徳永は

髪の毛を金髪に染める。

 

神谷は仕事がなく借金も膨らみ

自分の面白いと思うことを続けられなくなっていく。

ある時久しぶりに神谷から呼び出しがあり会いに行く徳永。

そこで見た神谷はすっかり自分らしさを失っていた。

 

後輩である徳永の真似をしたのか、

髪の毛は金髪になり、服装も徳永に似ていた。

神谷の彼女の家で飲むことになったが、

「徳永さんそれ僕の真似ですよね、どうしたんすか」と言われる。

そこで「トイレへ行く」と席を立った神谷は

戻ってきたときには自分を取り戻したかのように

髪の毛を黒く染めなおしていた。

 

それからしばらくたち、世間はクリスマス。

徳永は相方に呼び出されていた。

「子供が出来た。お笑いやめるわ」という相方に

落ち込みながらも笑いで返す徳永。

最後の漫才の舞台では、

思っていることと反対のことを言うという漫才を行い、

観客を泣き笑いさせる。

 

それから数年後、コンビを解散した徳永は

不動産会社のサラリーマンとして働いていた。

 

そんな時に久しぶりに神谷から連絡があった。

神谷は面白いとおもって豊胸手術をしていた。

その姿にショックをうけた徳永は

「神谷さんは純粋に面白いと思ってやったかもしれないが、

 それで傷つく人がいるのが分からないか?」と神谷を責める。

自分のやろうとしていた笑いが間違っていたことに気づいた神谷。

 

突然徳永が「花火見に行きたいっすね、花火を見に行こう」と話す。

向かったのは二人が初めて会った土地。

 

そこで飲んでいると「お笑いフェスティバル」のポスターがあった。

日程は翌日。「2人でこれ出よう」という神谷と

「いやいや無理っすよ」という徳永。

生きている限りエンディングはない。

だからハッピーエンドも訪れない。

そんな二人がお笑いフェスティバルに出たのかは分からないが、

初めて会った土地での飲みで

何か吹っ切れたような顔をしていた。

 

 

*****感想*****

 

私は原作の「火花」を読んだことはありません。

映画だけの感想を言うと、

厳しいなぁ、せつないなぁ、

人生って上手くいかないことが多いんだなぁと思いました。

 

芸人さんのリアルな現実が描かれていると思います

(芸人の知り合い、いないから実際リアルかは分かりませんが)

 

観ている人がすっきりするような

ハッピーエンドではなかったけど、

徳永と神谷の人生は

まだまだ続いていくことを感じさせられました。

 

自分のやりたいことを貫き通すって凄いですね。

ましてやテレビに出ているとなると

いろんな方に見られるから、

関係者や視聴者に心無いことを言われる機会が多いと思います。

 

そんな中でも自分のやりたいことを貫き通して

視聴者や観客に認めさせるか、時代に合わせて生きられる人、

そのごく一部のみが芸人として生きていけるんですかね。

 

どれだけ売れなくても自分の納得のいくことができたら

芸人と呼べるのかもしれませんが、

現実問題生きていくためには”職人肌で信念を曲げられない”

と難しいでしょうね。

 

今はSNSでウソも真実もすぐに広まってしまうから、

他人に影響を与える方々はどんな思いを抱えて

生きているのかなぁと想像させられました。

まぁいち一般人の私に分かることなんてほとんどなくて、

想像するしかできませんが。

 

 

.....感想が長くなっちゃった💦

おしまい♪

 

読んで頂き

ありがとうございました。